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ソフトバンク・テクノロジー株式会社ユーザー視点の監視で数百万円単位の機会損失も事前回避
システムのROI向上への活用やSLA導入も可能に ECサービス&ソリューション事業の拡大に伴い、提供サービスレベルの監視という点で課題をかかえていたソフトバンク・テクノロジー株式会社。同社はエンピレックスの性能監視ツール「OneSight」により、応答時間というユーザ視点の監視、障害発生時の原因の切り分け時間の短縮、また監視業務の効率化やコスト削減を実現した。さらに今後は、システムのROI向上や同社のSLAメニュー化にも活用していく。
ソフトバンク・テクノロジー株式会社
サーバ個別の監視では限界
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現在、同社が運営しているECサイトは、アウトソースを受託した顧客ブランドと、自社ブランド「ECバイヤーズ」を合わせ、10程度ある。IT系商材を扱うオンラインショップが多く、ソフトウェア商品についてはパッケージ販売とダウンロード販売に対応し、決済方式はクレジットカードや電子マネーなど多岐に及ぶ。 同社が提供するECサイトのシステムは、ダウンロード販売用の専用サーバを設けるなど、ショップフロント/バックオフィス/インフラの各種サーバが複雑に連携する構成となっている。運用監視は従来、フリーツールと独自開発ツールを用い、各グループ毎にサーバの死活監視及びリソース監視を行っていた。 オンラインショップの売上増によって、アクセス数は前年比約1.3〜1.5倍の増加が続き、その度にシステムを増強してきた。サーバの台数が増えるにつれ、従来の監視手法では対応しきれなくなってきた。特に2004年に入ると、その問題は深刻化した。ある時、各サーバは稼働しているが、サーバ間の通信で不具合が発生し、一部サービスが停止するというトラブルが生じた。 「システムが1時間止まると、数百万円単位の損失になります。サーバ個別の監視だけではなく、購入の一連の操作が無事行えているか、ユーザ視点の監視も不可欠と痛感しました」とeBizサービス事業部ITサービスマネジメント部システム開発グループマネージャーの永尾貢氏は振り返る。 そこで同社は監視手法の抜本的な見直しを図り、新たな監視ツール導入の検討を開始した。複数の製品を比較検討した結果、エンピレックスの性能監視ツール「OneSight」が選ばれた。ユーザ視点の監視機能を大前提に、ライセンス体系の柔軟さをはじめ、機能面やコスト面などを総合評価した結果だ。 導入の容易さも決め手のひとつとなっている。eBizサービス事業部エンタープライズサービス部第4グループマネージャーの金坂栄子氏は、「監視対象となるサーバにエージェントソフトのインストールが不要なため、無用なトラブルが避けられ、安心して導入できます」と評価する。 2005年1月に導入を決定し、翌月からテスト導入を行った。そして、2005年7月に実施したシステム増強に合わせ、OneSightを本導入した。導入時には設定関連の作業では「エンピレックスのサポートに何回かメールで問い合せをしましたが、その都度素早く回答をいただけました」とeBizサービス事業部ITサービスマネジメント部インフラ管理グループマネージャーの遠藤直樹氏は話す。 OneSightの導入によって、さまざまな効果が得られている。まずは当初の目的であるユーザ視点の監視の実現だ。商品をカートに入れ、決済後にダウンロードするなど、実際の購入パターンに沿った何種類か用意したテスト・スクリプトを定期的に自動実行させることによって、応答時間を常時監視している。 「当社が提供するサービスレベルを、確実に把握出来るようになりました。現在、毎朝レスポンスレポートを確認し、各サービス毎の応答時間をチェックしています。これにより、事前に問題点の検知&対応が可能となり、顧客満足度を向上する事ができました」(永尾氏)。 |
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OneSightでは、サーバのCPU負荷やメモリ使用率など複数のリソース情報と応答時間の変動とを対比させたグラフを表示できる。その上、長期間蓄積されたそれらの情報を統計・解析することも可能だ。
「メールサーバのディスク容量など、サーバのリソース消費の傾向を常に調べています。従来は多くの時間を割いてログを解析していましたが、OneSightによって、その手間が一切なくなりました」(遠藤氏)。 蓄積・解析したリソース情報は、今後のシステム拡張計画立案の材料として活用する予定だ。「継続的なキャパシティプランニングが可能となり、それによってROIが改善できることを期待しています」と遠藤氏は期待する。 他に監視業務の効率化ももたらしている。従来は数十台のサーバそれぞれに毎朝ログインし、健康状態のチェックを行っていた。導入後は、1つのコンソールから複数台のサーバを集中管理可能となった。 また、障害復旧時間の短縮にも貢献している。従来は購入手続きでトラブルが生じた際、システムのどの段階でエラーが発生したのか、障害の切り分けに多くの時間を要していた。「OneSightを使うと、購入ステップの中のどのページで障害が起きたのかが即座に判明できるので、障害の切り分けにかかっていた時間をほぼゼロにできました」と金坂氏は語る。 |
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そして、OneSightの導入は同社の監視業務全体に変革をもたらしている。従来は各セクションの監視スタッフ数十名が個々に業務を進めていた。OneSightによって、各セクションの監視業務が1つのツール上に統合された。eBizサービス事業部ITサービスマネジメント部部長代行の淡海功二氏は「監視業務の標準化が実現でき、品質向上や効率化、コスト削減につながっています」と語っている。
今後、ソフトバンク・テクノロジーはOneSightの活用の幅を広げ、監視業務のさらなる効率化やコストダウンを図っていく。その一例が監視の自動化だ。「例えばエラーを検知したら、そのサーバを自動でリブートさせるなど、監視の自動化を推し進めていきます」と金坂氏は話す。 さらには、ソリューション&サービスの付加価値向上にも活かしていく予定だ。「将来的には、OneSightによるユーザ視点の監視を利用して、アプリケーションの応答時間をSLA(Service Level Agreement)として保証するメニューを打ち出していきたいと考えています」と永尾氏は展望を述べる。 他にもOneSightによって、監視対象の「見える化」を促進し、障害の能動的な検知や改善サイクルの円滑化を実現し、サービスレベル全体の強化に取り組む。 「ビジネス的には、継続的にソリューション&サービスの拡充や品質向上に努め、お客様のeビジネスへの貢献度を高めることが、競合他社との差別化・競争力強化のために非常に重要だと考えています。SLAのメニュー化やITILの活用を通じて、これを実現していきます。OneSightはその基盤になると確信しています」(淡海氏) |
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