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技術+トレーニング情報:成功事例
 

株式会社東芝セミコンダクター社

経営改革を支えるシステムの性能・障害監視にOneSightを採用
問題予兆の早期発見によって障害発生件数の激減に成功
幅広い製品ラインアップをカバーした半導体事業を、世界的な規模で展開している東芝セミコンダクター。ここでは経営改革の情報基盤である「Global-ONE」システムにおいて、エンピレックスの「OneSight」による性能・障害監視が行われています。採用の決め手は導入の容易さと、問題の早期発見・未然防止が可能なこと。監視システムの立ち上げをわずか3日で実現、さらにその後3ヶ月間で障害発生件数を1/7にまで激減させることに成功しています。

「OneSightの導入で障害発生件数が激減。問題への対策も先手を打ちやすくなっています」
東芝インフォメーションシステムズ(株)
ビジネスシステム・サービスオフィス
セミコン事業部
システム開発・運用担当
参事 吉田裕之 氏
「OneSight 採用の最大のポイントは問題把握の容易さとインストールの行いやすさ、そしてエージェントを必要としないことでした」
東芝インフォメーションシステムズ(株)
ビジネスシステム・サービスオフィス
セミコン事業部
システム開発・運用担当
主務 渡辺秀和 氏
株式会社 東芝(TOSHIBA CORPORATION)
本社 東京都港区芝浦1-1-1
設立 1875年(明治8年)7月
資本金 2,749億円(2003年3月末現在)
URL http://www.toshiba.co.jp/
事業概要 総合電機メーカー。対象となる事業領域孤毎に8つの社内カンパニーが事業を展開しており、セミコンダクター社は情報機器やデジタル家電の中心となる半導体製品の提供を行っています。

経営改革のためにGlobal-ONEを構築
複数システムの情報をBIに統合

 半導体業界に大きなインパクトを与えた1999年の半導体不況。これによって数多くのメーカーが事業の見直しを余儀なくされたことは、いまでも多くの方の記憶に残っているはずです。国内半導体メーカー大手である東芝セミコンダクターも、この問題に直面した企業のひとつでした。同社は“ディスクリート”と呼ばれる汎用電子部品、システムLSI、各種メモリーを3本柱とする事業展開によって、極めて幅広い製品群をラインアップ。ビジネス拠点も日本だけでなく、米国、欧州、アジア地域など世界各国に広がっています。それだけに半導体不況の影響は大きく、事業全体の危機的状況だったといいます。
 この問題に対応する為に行われたのが、経営改革の加速でした。重視すべき改革ポイントを明確化し、スピーディ、グローバル、ローコストなビジネスモデルの確立に向けて動き出したのです。その一方で改革を支えるIT基盤となるシステム「Global-ONE 」の構築にも着手。CRMとCSMを中核に“ リアルタイムオペレーション”を実現するためのシステム構築プロジェクトが進められていきます。このシステムはまず2001年8月にシステムLSI製品を対象に本番稼動を開始。さらに2002年8月にディスクリート製品、2003年5月にはメモリー製品にも展開されています。
 Global-ONEにはさまざまな機能と特徴がありますが、特に注目すべきなのが、多岐にわたるサブシステムのデータをBIシステム( データウェアハウス)に集約し統合された情報をユーザに提供できるようになっている点だといえるでしょう。BIシステムのユーザ数は全社で数万を超えており、サービス提供も1日24時間フルに行われています。同社の幅広い意思決定をサポートするBI基盤として、極めて重要な役割を果たしているのです。
 
 

適用領域拡大で顕在化した性能問題
その解決を目指しOneSight を導入

●OneSightコンソール画面



 しかしこれだけ大規模なユーザをもつBIシステムは、パフォーマンス上のリスクも抱えることになります。BIシステムは定型的な業務処理を行うシステムとは異なり、ユーザアクセスが引き起こすシステムの負荷や、いつどれだけのユーザがアクセスするかを予測することが難しいからです。多数のユーザによって負荷の重い検索が一度に実行されれば、レスポンスが急激に悪化する可能性があります。
 「パフォーマンス問題が顕在化したのは、2002年8月のディスクリート向けの本番稼動を開始した直後でした」と振り返るのは、Global-ONEのシステム開発・運用を担当する、東芝インフォメーションシステムズの吉田氏。ディスクリートは品目数がシステムLSIに比べて膨大であるため、扱うべきデータ量が約10倍へと一気に増えたことが最大原因だと説明します。ユーザが行う検索件数も、ユーザ数の増大に伴って急増しました。2003年4月には1週間あたりの検索回数が4000回を突破するほどの勢いになっていたといいます。
 システム負荷の増大はパフォーマンスの悪化だけではなく、システムを不安定にする要因にもなります。特にWebブラウザを利用したシステムでは、サーバの負担増大によって“Not Found”が表示されるケースも珍しくありません。これはユーザにとって、システムが正常に使えないことを意味します。問題への対応が遅れれば、サービスレベルの低下を招いてしまうのです。
 2003年5月にはメモリー部門向けの展開が控えており、さらにユーザ数が拡大するため、この問題の解決は極めて重要な課題になりました。システム負荷の増大をいち早く検知することでパフォーマンス上の問題を早期対応するのはもちろんのこと、ユーザが実際に行うオペレーション内容にそった監視、障害箇所の迅速な切り分けと対応を実現することが求められたのです。そのために検討されたのが、システム監視ツールの導入でした。同社ではまず代表的な3製品を検討の俎上に載せ、徹底した機能比較を実施。最終的にエンピレックスの「OneSight」を採用することを決定します。
 「最大のポイントになったのはわかりやすさとインストールの行いやすさ、そしてエージェントを必要としないことでした」というのは、ツール検討に関わった東芝インフォメーションシステムズの渡辺氏。既存のシステムに手を加えることなくすぐに導入できる点と、障害箇所がすぐにわかる点を、最も高く評価したといいます。そして、メモリー部門へのGlobal-ONE展開を目前に控えた2003年4月、OneSightの導入を実施するのです。
 

わずか3日で監視システムを実現
その後3ヶ月で障害件数が1/7に

●障害発生件数の推移



 それではシステム監視ツールにOneSightを選択することで、実際にどのようなメリットを享受できたのでしょうか。大きく3つのメリットがあったと渡辺氏は説明します。
 まず第1は監視システムの早期立ち上げが可能だった事です。OneSightはエージェントが不要なため既存システムに手を入れることなく導入できますが、それだけではなく監視用のテンプレートもあらかじめ用意されており、これを利用することですぐに動かすことができます。今回の導入でも監視対象の8割をカバーした監視システムを、わずか3日程度で立ち上げることができたといいます。
 第2は既存システムのモニタリング機能を活用できること。OneSightはOSやミドルウェアが提供する業界標準の監視機能を活用し、これらが提供する情報を統合することができます。このため、Global-ONEと連携するほかのシステムを管理している担当者とのやり取りもスムーズに行えます。
 そして第3は無人監視によって監視作業を省力化できることです。人手に頼る監視では、サーバ数が増大するに従って十分な監視が行いにくくなります。監視者の意識が問題が発生しやすいサーバに集中しやすくなるため、どうしても十分な監視が行われないサーバが出てきてしまうのです。しかし無人監視ならこの心配もありません。
 もちろん問題の早期発見・早期対応にも大きな貢献を果たしています。Global-ONEは複数のシステムが連携して動くようになっており、アクセスもグローバルに行われるため、これまでは問題の切り分けに時間がかかっていました。しかしOneSightなら、複数のシステムが連携する環境でも統合的な監視が可能なため、問題の切り分けが容易なのです。その一方で障害発生件数も以前に比べて減少傾向にあります。OneSightを導入してからわずか3ヶ月で、月間障害発生件数は1/7にまで減っています。
 「顕在化する障害が少なくなったことで、問題への先手も打ちやすくなっています」と吉田氏。問題が発生する前にデータベースのチューニングを行う等、トラブルを未然にための時間が確保しやすくなったといいます。また、OneSightのカスタマイズ性の高さを活かし、アプリケーションの動作状況を把握する固有モニターの作成も検討されています。監視範囲を拡大することで、問題の早期発見がさらに容易になるからです。「OneSightによって障害対応から未然防止に重点を移すことができました。これによってサービスレベルを今後さらに高めていきたいですね」
 
 
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