Empirix E-XMS(旧:XMSサービス保証)
VoIPネットワーク(NGN/IMS/MMD)における迅速な障害
検知と原因究明を実現するサービス品質アシュアランス
Empirix E-XMSは、VoIPネットワーク運用上の品質検証・管理の生産性を飛躍的に向上させます。 VoIPネットワークは、NGN、IMS、MMDといった次世代ネットワークを構成する基盤となり、今後さらにその品質管理・検証が重要となります。一方、実際のVoIPネットワークの品質検証において、
- ●エンドユーザー様(加入者様)よりの音質が悪い、途切れる、つながらないといったクレームがある
- ●リアルタイムにIPネットワーク上の音声・シグナルの品質監視ができない
- ●新規に同一IPネットワーク上にて、音声・データの両方を流す際に、品質の維持に不安がある
- ●新規プロトコル(SIP、MEGACO、Diameterなど)をIPネットワークに追加する予定だが、品質維持に不安がある
- ●過去の障害のうち、問題が再発しないで放置されている障害票が多い
といった事態に直面することもあり得ます。このような事態を未然に防ぐ品質検証装置として、Empirix社ではこのEmpirix E-XMSをご提供しています。このEmpirix E-XMSは、既存のVoIP網さらには次世代IP網の品質に重点をおく運用・検証ご担当者には必須のアイテムです。
- 小規模VoIP網(3,000〜20万BHCA)から大規模VoIP網(1500万BHCA以上)まで対応・拡張可能
- 呼毎にシグナリングとメディアの関連付けが可能(例: SIP - RTP)
- 呼毎に異種プロトコルによるシグナリング関連付けが可能(例: SIP - Japan SS7間)
- Call-ID が変化する場合にも関連付けが可能(SBC/SBGの介在)
- 関連付けられたシグナリング・メディアを単一のラダー図に表示可能
- 24時間・365日連続してリアルタイムモニタリングが可能
- NGNに対応した様々なプロトコル・規格に対応(IPv6、Diameter、MEGACOなど)
- オープンアーキテクチャ(API)により既存システムとの統合が容易
-SNMP(Ver1〜3), CSV files、MySQL - パケットレベル分析機能 XPA(オプション)
-キャプチャフィルタ,トリガ設定による自動キャプチャ機能,ブックマークによるパケット検索 - 様々な客観手法による診断・分析・報告
-シグナリング計測: Call Duration, Post Dial Delay, Connect Latency, Disconnect Time など
-メディアの計測: R-factor, MOS, WIR, WIM, Jitter, Packets Sent, Lost Packets など - 使い勝手の良いWeb ベースのGUI
-複数のユーザがリモートから独立してアクセス可能 - タグによるコールデータの分類
-電話番号、VLAN ID, IPアドレス, SS7 (OPC, DPC)をキーにグループ別に呼データを管理・閲覧 - ネットワーク統計と分析
-BHCA、接続品質などのVoIPサービスの統計データを時間軸にてグラフ表示
-R値、MOS、パケットロス、ジッタなどの音声品質に関する統計データを時間軸にてグラフ表示
-呼損について、エラー種別毎に統計データを時間軸にてグラフ表示 - 通話時間中の品質推移の確認が可能
-MOS・パケットロスの時系列変化(IMQ)、パケットジッタ分布(SQS) - CSV形式、PDF形式による簡易な各種呼情報・統計情報の出力 が可能
- 迅速な障害解析を行うための試験呼の生成・挿入機能(Active Probe)
- 音声録音・再生・保存機能
-コール情報の一部として、予め指定した呼の音声プレイバックが可能
-RTPをWAVファイルとして保存することが可能
-プローブ当り同時12通話まで録音可能(24ストリーム/プローブ)
初期設定時 200MBのDB容量(約8時間程度の通話を保存可能)
■記載するすべてのブランド名と製品名は、各社の商標または登録商標です。
Empirix E-XMSはネットワークのパフォーマンス指標(BHCA、呼損数、通話接続時間など)をまとめた多様なネットワーク管理用の指標を生成します。オープンアーキテクチャの採用により、既存のバックオフィスネットワーク管理及び障害管理システムと統合が可能です。
NGN/IMS/MMDという新しいネットワークをモニタリングを可能にするために、Empirix E-XMSでは、新しいプロトコルのデコード機能を追加するとともに、次世代ネットワーク上でのサービスに必要な呼の関連付け・分析・報告書出力機能も強化しました。既存のEmpirix E-XMSでは、SIP、SIP-T、MGCP、MEGACO、H.323、NCS/Aspen、SIGTRAN、ISDN、などのIP 用各プロトコルをサポートしています。
基本機能
Empirix E-XMSは、運用中・運用前検証中のVoIPネットワークにおいて、そこを流れる全ての呼(音声RTP・シグナル)をほぼリアルタイムにキャプチャし、その状態を診断します。その診断結果は、コールフロー、MOS・パケットロスなどの客観評価数値、コールIDなどの定義情報等にて表示される他、RTP 上の通話音声の再生も可能です。さらに着呼数、呼損率、通話時間、接続待ち時間、BHCAなどネットワークの品質管理指標の集計も可能ですので、IPネットワークのパフォーマンスの把握・障害解析にもご活用いただけます。Empirix E-XMS のモニタリングは、これら4 つのメイン機能から構成されます。
1.Diagnostics(診断)
- ●リアルタイムにコール毎のシグナリング(CDR)とメディア(MDR)の状態・品質の各種情報の表示
- ●問題が発生したコールの詳細情報
- ●RTPをプレイバックすることにより、音声再生が可能
2. Reports(報告書出力)
- ●リアルタイムで数量数値を集計し報告を生成
- ●PDF,CSVフォーマットにて報告書作成
- ●データ表示のカスタマイズが可能
3. Analysis(分析)
- ●BHCAなどのパフォーマンスに関する統計情報の表示
- ●ネットワーク・サービスのパフォーマンスをライブ、もしくはヒストリカルに傾向を分析
- ●検索可能なフィールドにおいて、データを“Parse”(解析)
4. Administration and Help(アドミ、ヘルプ)
- ●Empirix E-XMS の構成・ユーザー管理と各種設定(フィルタ、障害アラート、閾値など)
- ●SSL、LDAPを実装し、ログインユーザーにとって安全なセキュリティーを完備
Empirix E-XMSは、Webベースのインタフェースにて既存の監視端末との接続が可能です。これらの基本機能は、Webよりアクセスした監視端末上にて、ワンクリック操作にて処理されます。Empirix E-XMSは、呼毎のプロトコルのデコード解析から、ネットワークもしくはサービスパフォーマンスの解析まで、幅拾い用途にご活用いただける品質検証装置です。IPネットワーク上の問題検出や顧客から報告された問題のトラブルシューティングなど、運用上のさまざまな事象における作業生産性の向上を可能にします。
試験呼生成・発着信機能
Empirix E-XMS は、Active 試験専用の筐体を追加することで、IPネットワーク上のトラフィックをモニタするだけでなく、そのネットワーク上に試験呼を流す機能を実現することが可能です。Active 試験は、これら5つのメイン機能より構成されます。

・試験実施日時(カレンダー)にて試験結果を検索
・現在より過去何分、何時間、何日前に試験を実施・終了したかで試験結果を検索

・ 計量ベンチマークによるProbe 間トラフィックの音声品質試験結果を表示する計量マトリックスを導入
・ 使用可能な計量要素(MOS, PESQ, Call Length, Latency, PDD)
・ ここの表示される音声品質試験結果のデータは、Empirix E-XMS Active のデータベースに蓄積され、いつでも取り出すことが可能
・ 個別試験の結果を自動更新
1. Probe 管理
- ●現在のProbe 構成の把握と電話タイプ(プロトコル・コーデックの組合せ)の割振を管理
2. スケジューラ/ 試験呼生成
- ●Active 試験の管理。 試験呼を発信・キャプチャするProbe、電話のタイプ(プロトコル・コーデックの組合せ)を選択し、呼の発信スケジュールと時間間隔を定義
3. 試験結果表示
- ●必要とされる時間間隔にて全ての試験結果の検索・把握が、Probe、試験呼のタイプごとに可能
- ●ある特定の試験結果の詳細を表示するだけでなく、個々の試験に関する詳細ログの表示も可能
4. 計量マトリックス
- ●Active Probe 間でのトラフィックの結果を計量的にマトリックス表(Post Dial Delay, Connect Latency, Call Length, MOS, PESQ などの情報が表示可能)にて表示
5. 報告書出力
- ●全ての試験報告を、Probe、電話タイプ(プロトコル・コーデックの組合せ)ごとにフィルタ・分類することが可能
- ●接続試験サマリ:全ての試験についてコールの計量結果を集計
- ●音声品質サマリ:PESQ/MOS 値など、全ての試験における音声品質
- ●結果(最高/ 最低/ 平均も表示可能)を集計
- ●Faxサマリ: キャプチャした送信データを含め、Fax 試験の結果を集計
Empirix E-XMS でIP電話のサービス品質をモニタリングトラブル解決時間短縮などで顧客満足度向上を達成
FTTH サービス“コミュファ光”などを事業展開する中部テレコミュニケーション株式会社は、個人ユーザーおよび法人向けにIP 電話サービスを提供している。サービスイン当初は音声品質劣化などのトラブルの原因究明に最大2 日を要していたが、エンピレックスのEmpirix E-XMSの導入によって30分に短縮。他にもさまざまな面でサービス品質のリアルタイムでのチェックを可能とし、顧客満足度向上を実現した。

中部テレコミュニケーション株式会社
建設運用本部 運用管理部
サービスオペレーションセンター
コミュファグループ
グループマネージャー
坂上 友康 氏

中部テレコミュニケーション株式会社
建設運用本部 運用管理部
サービスオペレーションセンター
コミュファグループ
マネージャー
小川 武久 氏
中部テレコミュニケーション株式会社
本社:愛知県名古屋市中区栄二丁目2番5号
設立:1986年6月3日
資本金:388億1648万円
URL:http://www.ctc.co.jp/
事業概要: 光ファイバーネットワークを中部5県下に構築し、各種通信サービスを提供しているKDDIグループの電気通信事業者。個人ユーザー向けに光ファイバーインターネッ ト「コミュファ」を、法人向けにネットワークソリューション(コンサルから設計・構築、運用・保守等)を提供している。
中部地区を中心に個人ユーザー向けFTTHサービス“コミュファ光”を提供する中部テレコミュニケーション(以下CTC)。2年契約ならISP料金込みで月額5000円以下と、低価格ながら高品質なサービスによって、多くのユーザーから支持を集めている。
あわせて、広域イーサネットをはじめ、法人向けの各種サービスも提供。法人向けネットワークサービスに関する顧客満足度調査(※)で、2006年から4年連続No.1を受賞するなど、同様に高い評価を受けている。
中部テレコミュニケーション株式会社 建設運用本部 運用管理部 サービスオペレーションセンターコミュファグループ グループマネージャー 坂上友康 氏は、「一度ご加入されたお客様が引き続きご利用されるかどうかは、サービス品質にかかっています。サービス品質の維持・向上は、運用管理・保守を担う私たちの使命です」と語る。
CTCでは個人/法人向けにIP電話サービスを提供している。個人向けである“コミュファ光電話”を提供開始した2005年10月当初、サービス品質において課題を抱えていた。相手と接続できない、音声が途切れるなどの問い合わせがユーザーからあった際、原因究明に多くの時間を要していたのである。
当時は接続先の電話番号や通話時間といった通話料の元データを手掛かりに調査していたが、明確な原因究明には限界があった。「原因を究明するには、お客様にご協力いただき、再現試験を行わなければなりません。場合によっては、原因究明およびお客様への回答に、2日もかかってしまいました」と中部テレコミュニケーション株式会社 建設運用本部 運用管理部 サービスオペレーションセンター コミュファグループ マネージャー 小川 武久 氏は振り返る。
しかも、再現試験のスケジュール調整などで、顧客へ大きな負担をかけてしまうことにもなる。「再現試験のためだけに、お客様にわざわざ貴重なお時間を割いていただいていました。そういったお客様の満足度低下に直結する状況が散見されていたのです」と坂上氏は打ち明ける。
統合ソリューション イメージ図
CTCでは、IP電話を重要なサービスの1つと位置づけ、ユーザー拡大に注力している。その経営戦略のもと、ユーザー数の急増が見込まれており、トラブル発生時に原因究明がすみやかに行える体制づくりが急務であった。その実現手段として、サービスの視点でデータをリアルタイムでモニタリングする仕組みの構築に取り組んだ。
複数製品を比較検討した結果、選ばれたのがVoIPネットワークにおけるサービスレベルでのモニタリングによって、迅速な障害検知と原因究明を支援するサービス品質アシュアランス製品「Empirix E-XMS」である。
同製品は呼毎のシグナリング品質や音声品質、コールフロー、プロトコルメッセージ詳細をはじめ、幅広いデータをリアルタイムで取得・分析。音声評価の指標であるR値/ MOS値のみならず、パケロスや遅延など、きめ細やかなモニタリングが可能だ。
小川氏は選定理由を「冗長化した2系統のネットワークにまたがるシーケンスのデータ取得・マッチングなど、私たちが必要とする機能が標準機能として備わっていたのはEmpirix E-XMSだけでした」と話す。
さらには、ユーザーインターフェースのわかりやすさとともに、システムの拡張性・柔軟性も決め手となった。
「Empirix E-XMS導入当初のユーザー数は6〜7万でした。その規模に応じてスモールスタートで導入し、サービス拡大に応じて柔軟に拡張できるところが、IT投資最適化を推進する当社の要望に非常に適していました」と坂上氏は強調する。また、エンピレックスの迅速かつ確実な対応も採用を後押しした。
CTCは2007年夏、シグナリング品質や音声品質を取得する“Empirix E-XMS Passive Probe”を初期導入した。その後、“コミュファ光電話”が25万ユーザーまで増加した現在に至るまで、順次拡張しつつ日々利用している。
CTCはEmpirix E-XMSの導入によって、さまざまな効果を得ている。まず挙げられるのが、当初の課題であった障害原因究明に要する時間の大幅な短縮だ
「必要なデータがすべてリアルタイムで記録される上に、障害発生や品質劣化が起きたデータの箇所を画面上でダブルクリックすると、詳細なデータがラダー図やグラフなどでわかりやすく視覚化された状態で確認できます。おかげで、今までは最大2日かかっていた原因究明が30分で済むようになりました」(小川氏)
その結果、顧客の問い合わせへの回答時間が短縮され、なおかつ、顧客に再現試験を協力してもらう必要もなくなった。
障害原因究明だけでなく、「機器障害のアラートが上がってきた時、お客様の通話にどれだけ影響が出るか、すぐさま確認可能となりました」(坂上氏)など、サービスレベルでの品質チェック体制も強化できた。
加えて、Empirix E-XMSによってトラブル解決した際に得たノウハウを、システム以外にも顧客満足度向上に有効活用している。坂上氏はその一例を「以前、相手に接続できないトラブルをEmpirix E-XMSで解析したところ、原因は既存電話機のACR機能にあると判明しました。その後、お客様にお渡しするパンフレットには、ACR機能をオフにしていただくよう明記しています」と説明する。
一方、同社の運用管理業務でもメリットを享受している。「通話のトレンド分析が行えるようになったため、システムのサイジングや機器メンテナンスのスケジューリングなどが、データを根拠に計画可能となりました」と小川氏は話す。その上、Empirix E-XMSから得られるトラフィックやR値などの統計データを月報や半期報告に用いるなど、中長期的な品質維持・向上への取り組みにも活かしている。
CTCは今後、Empirix E-XMSの活用範囲を適宜広げ、IP電話サービスのさらなる顧客満足度向上を推進していく。現在はその一環として、定期試験呼を挿入する“Empirix E-XMS Active Probe”をセンター、音声ループバック機能を具備したVoI P- TA を張り出し局に導入し、「エンド・ツー・エンドの品質確認を能動的に実施できる体制」(小川氏)を整備中だ。
「お客様満足度の最大化は当社の目標であり、TCS(Total Customer Satisfaction)活動を全社で展開しています。そのなかでIP電話サービスはEmpirix E-XMSをより活かし、これからも付加価値向上に努めていきます」(坂上氏)
※出典:J.D. パワー アジア・パシフィック2006〜2009年日本法人向けネットワークサービス顧客満足度調査SM。2009年調査は法人向けネットワークサービスを提供する通信事業者に関して従業員100名以上1,000名未満の企業2,091社からの2,551件の回答を得た結果による(1社につき最大2通信事業者の評価を取得)。2007年調査までは、従業員1,000 名以上の企業も含む従業員100名以上の企業からの回答結果による。www.jdpower.co.jp
シグナリングとメディアの関連付け
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